現代文
- 作者: 出口汪
- 出版社/メーカー: 語学春秋社
- 発売日: 1996/08
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (2件) を見る
- 作者: 出口汪
- 出版社/メーカー: 語学春秋社
- 発売日: 1999/05/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人
- この商品を含むブログ (3件) を見る
▼言語論より
現代は言葉の氾濫の時代。言葉が多すぎるんですよ。
言葉は本当は嘘なのに、本当であるかのような錯覚を与えるんです。
言葉は事物の実態を表していないから、実態はわれわれが別に
確かめなければいけないのに、それをやっていないんですよ。
「愛」「自由」「平和」と言った言葉のために死ぬのは人間だけ
なんです。
よく「愛や祖国のためなら死ねる」とか言うけれど、
それはほとんどは言葉に酔って死ぬんです。
実際は、一部の政治家や資本家や軍のために死んだ。
例えば平和。
平和のためという言葉であれば、どんなことでも
許されてしまうんです。実際にやってるのは殺人で
あっても。